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サントリー美術館〜鈴木其一展〜
IMG_7908.jpg
サントリー美術館にて開催、鈴木其一展に行ってきました。
江戸琳派の祖・酒井抱一の大回顧展は5年前見ましたが、その弟子である其一の作品をまとめて見る機会はこれまでなかったので、この展示は楽しみにしていました。
娘を置いて行けるかな〜と思っていたら、夫がみてるので行って来ていいよと言ってくれたので、ランチがてら行くことができました。六本木でランチにお寿司、展示見た後にソフトクリームも食べた!
9月10日〜10月30日の間に展示替えが5回あり、私が見たのは2期目でした。

展示の最初には師の抱一の作品が。
細見美術館の《百連図》、モノクロで優しい美しさが、好きなんですよねえ。(何回も見てるけど)
それに対応するかのように、其一の《蓮に蛙図》も。こちらも一輪の白蓮が美しいけど、蓮の花びらに筋が描き込まれていたり、鮮やかな緑色の蛙がちょこんと座っていたりするのが、其一らしいです。

一番見たかったのは、入口写真にもある、メトロポリタン美術館から来てる《朝顔図屛風》!(全期間展示)
これ一回実物見たかったんですよねえ。
一見して、金地に朝顔の青と葉の緑、渦をまくような蔓の配置というデザイン性に目を奪われます。
朝顔の実物をみて、朝顔の塗りの発色が鮮やかだったりマットだったり、一輪一輪違うんだと発見しました。これは実物じゃないとわからない!
朝顔はつぼみもあるし横むいてるのもあるけど、葉っぱはみな正面を向いているんですね。
いや〜これ見るだけでも来る価値あったわ。

師の抱一に比べて、パキッとした原色使いの印象が強い其一ですが、詫び枯れたような色合いの作品ももちろん巧み。なんでも描けるんだなあ。
《夏秋渓流図屛風》(根津美術館)は3期〜5期展示だったのでまだなかったのですが、これも水の青と山の緑の原色が強い、強烈な印象で、木々の根元を描いたアングルなんかは、近代日本画に強い影響を及ぼしたんだろうなあ。
描表装(掛け軸の本絵だけでなくまわりの表装も一緒に描く)も多く、江戸琳派を受け継ぎながら、いろいろ新しいテイストを試していた人なのかな、と思いました。
何でも描けるからこそ、人となりがわかりにくいので、もっと其一の人物像にせまった展示だとよりよかったかな。(あんまり資料がないのかも?)

人物画が多い印象ですが、やっぱり琳派の草花図を見ると癒されるわ。葉っぱや花のグラデーション、よく見ないとわからないところに虫がいたりとか。(^ω^)
琳派LOVE

朝顔図のマスキングテープを買っちゃいました。(^-^)
もう一回くらい行きたかったけど、行った翌日に日曜美術館で取り上げたこともあり、結局一回しか行けなかった。(混むので)

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【2016/10/01 22:15】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
府中市美術館〜”ファンタスティック”江戸絵画の夢と空想〜(前期)
府中市美術館にて開催、春の江戸絵画まつり〜”ファンタスティック”江戸絵画の夢と空想〜展に行ってきました。
前期3月21日〜4月10日、後期4月12日〜5月8日で、この日は前期展の最終日でした。前後期全展示替されますので要注意。
先週、日曜美術館のアートシーンでも紹介されていましたね。
お腹も大きいので、サッサと見て回りました。

月、太陽、動物、星や天球、異国、妖怪、物がたり、仙人、地獄、ファンタスティックを感じさせる技法・・・等々いくつかのテーマごとに展示。(メモってなかったんで忘れちゃった)。
この江戸絵画の展示には4年前からだいたい毎年来てるけど、初見なものが結構あります。
全体の半数が個人蔵で、残り半数くらいが美術館・博物館から借りてきているものか。

太陽(旭日)より月の方が幽玄で好き。旭日は吉祥モチーフとセットで描かれることが多いが、吉祥画ってあんまり興味ないのよね。
円山応挙《雪中月図》の雪の描き方はなんだか応挙っぽくないな・・・
原鵬雲《気球図》がモチーフとして面白いと思った。ヨーロッパ紀行のときに描いたらしい。
小泉斐《竹林七賢図》はモチーフとしてよくあるが、皆不気味に笑っている。
加藤信清《五百羅漢図》はよく見るとなんと全部お経で描かれている!展示されていたのは2幅のみだが、これが五百人分かけられていたら壮観だろうなあ!
河鍋暁斎・董玉合作の《地獄図》は閻魔大王の後ろ姿を暁斎が、鏡に映った顔を董玉が描いたものだが、閻魔大王は女性を抱きながら鏡に映っているんだよね。どういう意味があるんだろう?
これも河鍋暁斎の《蛙の大名行列図》は原色を使わない軽快な筆致のカエルがよい。殿様カエルが柿の実のかごに乗っているのが可愛いです。
本展の表紙・ポスターにもなっている与謝蕪村《虎図》の虎は実際に虎を見て描いたわけではないということで、言わば想像上のものだが、毛並みや太い前足や丸いシルエットがなんだか可愛い。
隣に作者不詳《竜虎図押絵貼屛風》がありましたが、その虎の格好が、この与謝蕪村の虎にそっくりなので思わず見比べてしまいました。どっちかがどっちかを写したのかな?
その他、西洋の技法であるガラス絵(ガラスの裏から絵具を塗って作成)も何点かありました。


企画展江戸絵画を出ると、隣には常設展があります。
油絵が中心ですけど。今回のテーマは1.花、2.幻想の絵画(だったっけ?)。
この時期には、高橋由一の《墨水桜花輝耀の景》が展示されることが多いですが、今日もありました〜。
油絵ですけど、このピカピカした絵の具が生々しい八重桜、何度見ても見入ってしまいます。
よく見ると、空はどんよりと曇り、桜の枝も真ん中あたりでボキッと折れているところが面白い。
テーマ1.花は油絵でも楽しく見られました。
テーマ2.は抽象画みたいのばかりで、興味ないので、足早に通り過ぎました。
私に現代の西洋画は理解できないのだ。。


【2016/04/10 22:45】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
根津美術館〜根津青山の至宝〜
根津美術館根津青山の至宝〜展を見てきました。
一見地味な展示そうですが、初代根津嘉一郎コレクションの軌跡をたどる展示ですから、そりゃもう茶道具の名品揃いの気合いの入った展示です!
館内けっこう混んでいましたね。

展示室1・2は、コレクションの形成と茶の湯〜唐物道具から侘茶の道具へ〜ということで、国宝・重要文化財を多数含む、いきなり名品のオンパレードで、しかも展示数も多い!
中国は南宋時代の青磁や絵画、日本のものでも鎌倉・室町時代の貴重な絵画を多数所蔵・・・国宝《那智瀧図》だけでも特別展一コできるぐらいなんだから!
多数の茶道具のうち圧巻だったのは、《唐物肩衝茶入 銘 松屋》。なんと、村田珠光、千利休、小堀遠州、古田織部の仕覆が付いているという豪華さ!
《交趾大亀香合》はどっかでみたことあるな〜と思ったら、サントリー美術館で藤田美術館の至宝展を見たときに、藤田傳三郎氏が亡くなる直前に執念で手に入れたというエピソード・・・こちらは競り負けてしまったので、藤田氏のとはまた別の大亀香合です。

中二階のスペースでは、根津氏のお茶会の様子や招待された茶人達の貴重な白黒映像(昭和5年!)が流れされていました。益田鈍翁の姿も。

二階展示室5では、古経同好会〜美術館構想につながる自邸での展観〜として、美しい文字で書かれた奈良時代のお経が展示されていました。さらりと国宝も2本。。

展示室6は永久決別の歳暮茶事〜初代嘉一郎渾身の取り合わせ〜はそのタイトル通り、氏の最期の茶事での取合せを展示。
茶会の途中で具合が悪くなり、お客に気遣わせないよう途中で退席したが、その一週間後に亡くなったとか。掛け軸は伝牧谿《竹雀図》だったりと、華美ではないが、年の暮れにふさわしい渋く重みのある取合せという印象であった。


【2015/10/04 22:47】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
山種美術館〜琳派と秋の彩り〜
山種美術館にて開催〜琳派400年記念 琳派と秋の彩り〜展を見にいきました。
琳派は大好物です!
今年は琳派400年記念の年にあたるということで、琳派関連の美術展に注目が集まりますね。

第1章 琳派の四季
琳派の始祖の俵屋宗達(&本阿弥光悦)と、江戸琳派の酒井抱一が多めでした。
動植物を時には金地、銀地と組み合わせ、独特の風情を生み出した俵屋宗達、発色のいい絵具を使いさらに洗練された絵画に仕上げた酒井抱一のセンス・・・琳派はいつ見てもいい!
《秋草鶉図》が山種美術館所蔵の酒井抱一作品の中で最も好きかな。
尾形乾山はありましたが、尾形光琳はありませんでした。

第2章 琳派に学ぶ
琳派に影響を受けた大正〜昭和期の日本画家の作品。秋をモチーフにしたものが展示されていました。
柿に金泥を使った小林古径の《しゅう采》、グラデーションと金箔散らしが美しい山口蓬春の《新宮殿杉戸楓4分の1下絵》、墨絵・たらし込みで月夜に浮かぶ葡萄のシルエットを描いた菱田春草の《月四題のうち「秋」》、桔梗の花を墨で、しかも後ろから描いた速水御舟の《桔梗》と、どれも好きな作品です。

第3章 秋の彩り
山種美術館が所蔵する秋をテーマにした作品が大集合。
やはり一番インパクトがあるのが幅5.5mもある奥田元宋《奥入瀬(秋)》。燃え立つような赤い紅葉と、豊かな清流の流れからはマイナスイオンがたっぷりでてます。
竹内栖鳳の《柿の実》もありました。後期(9月29日〜)からは《干柿》に展示されるのがニクいですね。(笑)
第二展示室には山口蓬春の《錦秋》2作が。いずれも小鳥と紅葉の組み合わせです。それにしてもグラデーションの色使いが美しいですね。逗子にある山口蓬春記念館にも行ってみたいです。

いつみても琳派と琳派に影響を受けた日本画は素晴らしいものです。

京都で開催「琳派 京(みやこ)を彩る」展が京都国立博物館にて10月10日〜11月23日まで開催されるのが気になりますが、日程と体力的、それに激混みだと思うので、無理そうですね。東京には巡回してくれないだろうが・・・

【2015/09/22 22:45】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
サントリー美術館〜藤田美術館の至宝
サントリー美術館にて開催〜藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美〜に行ってきました。
藤田美術館は明治時代に活躍した実業家藤田傳三郎(1841~1912)と、その子息らが収集した東洋古美術品を所蔵する美術館で、大阪市にあります。
私は訪れたことないんですが、こうやって大阪から来てくれるのは、ありがたいですね。

第1章 傳三郎と廃仏毀釈
明治維新という革命は日本を急速に近代化させ、傳三郎も富の恩恵を得ましたが、その一方で、政府の欧化政策は日本の伝統文化の崩壊をもたらしました。傳三郎は、廃仏毀釈によって仏教美術品が破壊されたり、海外に散逸していく危機を憂慮し、これを阻止すべく私財を投じて文化財の保護に努めました。
快慶作《地蔵菩薩立像》は鎌倉時代の作にもかかわらず、着衣の彩色もよく残り、お地蔵様の顔の唇にも紅がさしていて、素晴らしい仏像でした。

第2章 国風文化へのまなざし
古今和歌集断簡や絵巻などがありました。もちろん初めて目にするものばかりです。

第3章 傳三郎と数寄文化
鎌倉時代の書や中国の宋・元時代の古い絵画がありました。

第4章 茶道具収集への情熱
茶入は文琳茶入など、小振りなものが多かったです。
国宝曜変天目茶碗もさることながら、我々がハッとしたのは《飛青磁片口》でした。中国・元時代の、鉄斑が散らされた青磁を飛青磁といいますが、その作例は多くありません。東洋陶磁美術館で持っている花生(壺)を見たことはありましたが、このような片口タイプは初めて見ました!

そして、香合の大関番付にも載る《交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう)》を傳三郎が亡くなる10日前に手に入れた(競り落とした)というエピソード。実際に手にすることは叶わなかったようですが、美術品収集への執念が伝わってくるエピソードです。その香合は本展の最後に展示されています。けっこうでかい。

第5章 天下の趣味人
傳三郎といえば、実業界随一の趣味人として知られます。茶の湯や建築・造園のほか、能楽は家族と一緒にたしなんでおり、邸内には能舞台も備えられていました。
ということで、能装束や能面などが展示されていました。
竹内栖鳳の《大獅子図》屛風が大迫力でした!

第4章の茶道具以外は、前期(8月5日〜31日)と後期(9月2日〜27日)で展示替えするものが多かったみたい。竹内栖鳳の絵画も後期には2つ出るし・・・
できれば9月にももう一度行ってみたいです。

とにかく、明治時代に、東洋美術の名品を収集し、守り、後世へ伝えた藤田傳三郎氏ら実業家や財閥に感謝しなければなあと思うのです。


【2015/08/24 22:49】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
三菱一号館美術館〜画鬼暁斎〜
三菱一号館美術館にて、画鬼暁斎〜幕末明治のスター絵師と弟子コンドル〜を見てきました。
河鍋暁斎は幕末〜明治にかけて多数の絵画を描いた絵師で、これまでも、クリーブランド美術館展などでたびたび目にする機会はあり、気になる絵師だったので、楽しみにしていました。
ジョサイア・コンドルは明治時代に来日した英国人建築家で、なんと、この三菱一号館を設計したのもこのコンドル氏だそうで、この2人の作品展を(復元された)三菱一号館で開催するというのは、なんとも感慨深いですね。

三菱一号館美術館には今回初めて訪れましたが、赤煉瓦の洋館の重厚なつくりが素敵でした。
美術館としては、一つ一つの展示室が小さく、暖炉?もあるので、江戸絵画や日本画の屛風を展示するにはちょっと不向きかな?洋画のほうがしっくりくるかな?と感じました。普段は、洋画を展示することの方が多いですよね。だから来たことがなかったんです。わりと混んでましたので、部屋が小さいとあまりゆっくり見られないなと思いました。

前期6月27日〜8月2日、後期8月4日〜9月6日で多少入れ替えがあります。

展示内容で面白かったのは、暁斎とコンドルの交流でした。コンドルさんの描いた鯉図などがありましたが、上手いんです。暁斎に熱心に習っていたことがわかります。
暁斎の方も、絵日記に「コントゥール(だったっけ?)」とコンドルが訪れたことを記すなど、コンドルとの交流を楽しんでいたことが伺えます。

暁斎の絵は美人画、動物画、風俗画、妖怪画、春画、放屁合戦(笑)など多岐に渡り、多くの絵を見ることができましたが、ジャンルが多岐すぎて、どれもうまくて、特徴をうまくつかめない・・・という印象は、谷文晁展の時に受けた印象と似ていると思いました。

その中で私が印象に残ったのは、《放屁合戦》の絵面のひどさ(笑)と、《河竹黙阿弥作「漂流奇譚西洋劇」パリス劇場表掛りの場》のドレスの装いの華麗さでした。
あと、一応カーテンでしきられて18歳未満に配慮している春画コーナー。(笑)《若衆物語》の全34枚のうち4、5枚くらいが展示されていたんですが、ヤリ○ンの若い男が、女性たちをはべらせて豪遊しているんですが、なぜか最後の絵では死んじゃうんですね。○○○もクタッとなって、女性たちがまわりで嘆き悲しんでるその図は、涅槃図を思い起こさせ、シュールでした。


近くにあるKITTEで、お昼ご飯に比内地鶏親子丼、デザートに千疋屋にてメロンパフェを食べました。

【2015/07/20 22:27】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東京藝術大学大学美術館〜ダブル・インパクト 明治ニッポンの美〜
東京藝術大学美術館
GW中、5/3〜5/6まで夫は仕事で不在でしたので、一人でも、行きたい美術展には行っとけ!ということで、東京藝術大学大学美術館にて開催、ボストン美術館×東京藝術大学〜ダブル・インパクト 明治ニッポンの美〜展を見てきました。
東京藝術大学美術館は初めてかもしれん。

本展は、アメリカ、ボストン美術館と東京藝術大学のふたつのコレクションを合わせる“ダブル・インパクト”によって、19世紀後半からはじまる日本と西洋との双方向的な影響関係を再検討しようとする展覧会です。
本展で紹介する東京藝術大学のコレクションはウェスタン・インパクトの象徴、ボストン美術館の近代コレクションはジャパニーズ・インパクトの象徴とみることができるでしょう。


インパクトのあるチラシとともに、評判も良かったので、行ってみることにしました。

プロローグ〜黒船が来た!
1853年のペリー提督率いるアメリカ艦隊が浦賀に来航した出来事は、当時の日本人達にとってどれほど衝撃だったことか!
黒船来航に反発するかのように、当時描かれた元寇退治の図。河鍋暁斎《蒙古賊船退治之図》は、まだ江戸時代にも関わらず、敵船が爆発する図が劇画のようなタッチで、衝撃を受けました。
その後開国したことにより、浮世絵には急速に近代化していく横浜の様子や蒸気機関車の様子が描かれ、芸術にも、西洋画の影響を受けた高橋由一《花魁(美人)》のような絵画が表れる。

第1章〜不思議の国JAPAN
1876年、フィラデルフィア万国博覧会に日本が出展し、その精巧な工芸品や繊細な表現をもつ絵画は、アメリカ人達をおおいに魅了したそうだ。
柴田是真《野菜涅槃図蒔絵盆》は蒔絵で赤や青や緑など様々な色で表現。その超絶技巧に欧米人が魅了されたのも納得だ。
同じく柴田是真の《千種之間天上綴織下図》も、下図でありながら大きく迫力があり、円形にデザインされたボタニカルアートのような草花が大変美しかった。
河鍋暁斎《地獄太夫》は、前に見たことあるな〜と思ったら、クリーブランド美術館展で見た《地獄太夫図》が似た図でした。河鍋暁斎はまとめて見たことないので、今度三菱一号館美術館で6月27日より開催される画鬼・暁斎展に行きたいですねえ。

第2章〜文明、開花せよ
文明開化によって、急速に西洋風に変化していく日本の文化。その激動の時代をボストン美術館蔵の絵画によって概観する。
和装から洋装、髷から散切り頭へ。洋装する男女を描いた赤やピンクの色使いも鮮やかな風俗画。鉄道蒸気機関車への驚き。明治の日本に生きていたら、世の中のめまぐるしい変革が面白かったかもね。
立憲国家となった日本。帝国議会之図なども興味深かったです。みんな同じヒゲをたくわえててね。(笑)
そんな中、光を効果的に表現した小林清親の版画も人気を博したようです。

第3章〜西洋美術の手習い
西洋文明の波が日本に大きく押し寄せる中、美術の世界でも、西洋の美術から積極的に学ぼうとした。来日して日本の画家や彫刻家たちの指導にあたり、日本への西洋美術移入に大きな役割を果たした3人の外国人ワーグマン、フォンタネージ、ラグーザの作品、指導を受けた高橋由一らの作品が展示されていた。(藝大蔵)
ラグーザの彫刻《日本の大工》は表情豊かで、その笑顔から、職人としての気概までもが感じられるようであった。

第4章〜日本美術の創造
フェノロサらによる新しい日本画の創造、そして1889年の東京美術学校の開校。横山大観、菱田春草らの活躍・・・明治時代の日本画を紹介。
狩野芳崖《悲母観音》(藝大蔵)はいつ見ても素晴らしいが、岡倉秋水のその模写(ボストン美術館蔵)が並べて展示されるなんて、またとない機会ではないだろうか?
狩野芳崖や橋本雅邦の絵画からは、フェノロサの助言により、光の使い方に注意したり、新しい日本画の創造への創意工夫がみられる。
菱田春草や横山大観の「朦朧体」の絵画は日本国内ではあまり評判がよろしくなかったようだが、アメリカで展示会を行った際は、好評を博したようである。

京都画壇の絵画でボストン美術館で所蔵するものはそんなに多くないが、西村五雲《熊図屛風》は衝撃的でした。左隻に小さくて黒い熊1匹、右隻に大きな白熊2匹を描く。確か山種美術館で西村五雲の《白熊》を見たが、筆致はそれと同じで、屛風仕立てになっているだけに、背景は簡略化され、白熊が大迫力。竹内栖鳳のライオンや虎の屛風の流れをくむものだと思うが、これは日本向けというより、欧米向けだろうな。

そしてポスターにもなっている小林永濯《菅原道真天拝山祈祷の図》。ポスターではわかりませんでしたが縦181.1×横98.2cmのけっこうでかい絵なんですね。そしてこの人物は菅原道真。今まさに天神にならんとしているところで、今にも動き出しそうな劇画的迫力があります!こんな動きのある日本画は見たことなかったです!

この章はゆっくり見たかったのですが、入ったのが閉館1時間前だったので、駆け足になってしまったのが残念。。

第5章〜近代国家として
日清・日露戦争で勝利をおさめ、日本は急速に近代国家を確立させていった。天皇の肖像画などが流布し、日本神話を題材とした絵画や彫刻が作られ、戦争錦絵などが描かれた。
これもポスターになっている竹内久一《日本武尊立像》は総高297.2、像高236.0cmと大迫力!
個人的には、ナショナリズムと美術の融合は好きじゃないですけどね。
吉田博《妙義神社》は西洋画の技法による日本の風景を描いた絵。明るい色調が美しかった。版画家でもあったようです。もう少し作品を見てみたいと思った。


というわけで、明治時代の、開国〜文明開化〜近代化していく大変革期の日本を、美術・芸術の観点から、そして日本国内から&海外からのリアルに近い視点で見られる、良い展示でした。
いかんせん、17時閉館のところ、16時くらいに入ったので、1時間ではちょっと時間が足りなかった・・・。
そして、館内には外国人の姿も見られたが、近くにいたロン毛(まとめてた)でヒゲで首や腕にタトゥーで眉毛ピアスの外国人男性がすげぇ気になって、若干集中力をそがれました。(笑)どっかのバンドの人だったのかしら。


【2015/05/06 23:02】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
根津美術館〜燕子花と紅白梅〜
銀座線日本橋から表参道へ移動して、根津美術館にて開催、尾形光琳300年忌記念特別展〜燕子花と紅白梅〜を見てきました。

根津美術館蔵の《燕子花図屛風》、MOA美術館蔵の《紅白梅図屛風》、尾形光琳の二大国宝屛風が同時に見られるとあらば、これは行かなければならないでしょう!
《燕子花図屛風》はだいたい毎年この時期に公開されており、何度か見ておりますが、MOA美術館の《紅白梅図屛風》公開時期に一度は行かなくてはなと思っていましたら、なんと向こうからやって来てくれるとはね!(笑)

根津美術館に着いたら、エントランスのアプローチ部に、チケット買う列ができており、10分くらい並び、人気の高さに恐れ戦きました。
館内混雑しておりましたが、屛風は大きいのでゆっくり見られたのは幸い。

二つの国宝屛風が並ぶ様は、感慨深いものがありました!
燕子花図のリズム感ある青と緑の色使い、紅白梅図の中央部の不思議な波のデザイン、左右の紅白梅のスゴく曲がりくねった枝振り、どうやってこの構図を発想したのだろうか・・・
《燕子花図屛風》は6曲1双、《紅白梅図屛風》は2曲1双なので、紅白梅図の方が小さく見えました。
ちなみに英名は、"Irises"と"Red and white plum blossoms"だったかな。

1階の展示室1は、屛風の展示が主でした。
最初の伊年印の《四季草花図屛風》はさっきの細見美術館の琳派展にもあったなあとか。
伝俵屋宗達筆の《蔦の細道図屛風》はデザインがカッコイイ!金地に緑の蔦、緑の地面?なのだけど、6曲1双の左右入れ替えてもつながるデザインだったり、烏丸光広の賛で伊勢物語の一場面とわかるのだけど、蔦の描写だけで表すところだったり。そして蔦に美を見いだす感覚は、このあたりが元祖なのではないかと!(蔦好き)
他は光琳の屛風でしたが、《孔雀立葵図屛風》は個人蔵で初めて目にしたものでした。《夏草図屛風》の草花が飛翔していくかのような描き方は素晴らしい!

展示室2や2階の展示室5も光琳関係の展示で、扇面、団扇、香袋、あとは乾山作の工芸品など。混んでいたのでさらっと。

展示室4の青銅器、展示室6のお茶室の部屋はそんなに混んでなかった。お茶室は《燕子花図屛風の茶》ということで。青磁袴腰香炉が美しかったです。


夕方から友人とご飯&映画「セッション」を見る約束をしておりましたので、燕子花満開であろうお庭には行かず、美術館を後にしました。(混んでるだろうしね)。
3年前の燕子花のお庭


【2015/05/05 23:28】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
琳派400年記念〜細見美術館琳派のきらめき〜
日本橋高島屋にて開催、琳派400年記念 京都・細見美術館 琳派のきらめき〜宗達・光琳・抱一・雪佳〜を見てきました。
京都・細見美術館の琳派関係名品が東京で見られるとあらば!行かない手はないでしょう!
会期4月29日〜5月11日と2週間弱しかありませんので要注意です。
GW中とあって、お客さんけっこういました。年齢層高い。

展示は年代順に展開していく。
第1章 琳派誕生〜光悦・宗達の美意識〜
光悦書×宗達下絵の装飾的に美しい扇面や和歌巻。光悦さんの強弱つけた文字は美しいですね。ゆっくりとこの和歌巻眺めていたいです。
俵屋宗達《双犬図》。墨絵で描いた白い犬と黒い犬、2匹の描き方はいたってシンプルなんですが、このじゃれあう様子、かたちを見ているとすごく穏やかな気持ちになれます。
双犬図1階路面のディスプレイより

第2章 花咲く琳派〜光琳・乾山と上方の絵師〜
光琳・乾山の作品は意外と多くなかったですが、中村芳中の作品が多くありました。中村芳中展、ちょうど昨年のGWに千葉市美術館で見ました。あれは細見美術館も巡回してたんですよね。
中村芳中《白梅小禽図屛風》の鳥の表情がなんともとぼけていますよね。
《月に萩鹿図》はなんか、後ろに描かれた萩がでかくない!?
他に深江芦舟、渡辺始興の絵もあり、花鳥図、草花図の美が定着していったことがわかります。

第3章 新たなる展開〜抱一と江戸琳派〜
琳派と言えば、私の一番好きな酒井抱一!!
青い小鳥が印象的な《桜に小禽図》は、細見美術館所蔵の名品ですね!
水墨で描いた白蓮が清廉で美しい《白蓮図》は何度か見てますけど、今回もじっくり拝見しました。
《扇面貼交屛風》の扇面の一枚一枚まで堪能させていただきました。柿やカラスウリが良かったです。

そしてその弟子鈴木其一のハッキリとした草花の描写。《藤花図》の3本垂れ下がる藤花の美しさもじっくり堪能しました。
朝顔図&藤花図中村芳中《朝顔図》と鈴木其一《藤花図》
池田弧邨、鈴木守一、酒井道一、酒井唯一ら弟子たちの作品が続きます。
酒井道一も詩情があっていいですね。
酒井唯一、1940年作って、もう昭和時代、戦前ですがけっこう最近ですよね。

第4章 京琳派ルネサンス〜神坂雪佳〜
明治〜大正〜昭和初期に琳派の技法を受け継ぎ活躍した神坂雪佳。
なんと言っても《金魚玉図》の、正面を向いた金魚の表情のユーモラスさと構図の大胆さ!
金魚玉図上部の金魚の部分のアップ(ディスプレイより)
なんと、「琳派400年記念RIMPA百花繚乱」と題した高島屋のイベントとして、1階には金魚玉図の金魚や流水をモチーフにした黄金のラッピングカーが展示されていました!(HONDAとの共同企画)
金魚車正面には金魚、側面には其一のアヒル図も!
琳派のデザインは現代にももっと取り入れられるべきだと思いました。

デパートの展示でもけっこうボリュームがあり、細見美術館の名品ばかりで、見ごたえがありました。

【2015/05/05 22:23】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
府中市美術館〜動物絵画の250年〜(後期)
府中市美術館

府中市美術館にて開催〜動物絵画の250年〜の後期展に行ってきました。
前期展はこちら
会期も残り3日、GW中ということもあって、まあまあ混んでいました。
前後期総入替ってところが鬼ですよね。

谷文晁《駱駝図》は2頭のラクダが描かれた掛け軸。オランダからもたらされたが、幕府に「不要」と言われて見せ物になったラクダ。つがいでしょうか。優しい表情と、目から生えた毛が印象的でした。(笑)

黒田稲皐《群鯉図》水の中でゆったりと渦を巻くように泳ぐ無数の黒い鯉。水の中の色合いも暗く、今にもぬるりと動き出しそうな、不気味な雰囲気が漂っていました。

柴田是真《滝図》これも鯉がモチーフで、滝と言えば鯉の滝登りですが、これは滝の中で鯉がジャンプしている図。表具も全て描かれており、下部は滝壺の水がしぶきをあげているようである。これ前にも見たことあったっけ?是真のこういうセンスが好きです。

建部凌岱《海錯図屏風》「海錯」とは海の生き物のこと。様々な魚などが豪快に描かれ、押絵貼図屛風に仕立てられていました。タコや魚など、よく見るとユーモラス。特に、エイを裏側から描いた顔が、どうみても「老翁」で笑ってしまいました。

長沢蘆雪《遠望松鶴図》簡略化された松と、それに向かって滑空してくる2羽の鶴。優雅と言うよりまるでグライダーのよう。蘆雪はこういうササッと描いた絵にも魅力がありますね。

冷泉為恭《男山図》男と牛の後ろ姿。男は、山を眺め、想い人に想いを馳せているようである。牛と男は和歌の一部になっている。やまと絵の風情がよく出ている絵です。冷泉為恭はけっこう好きだなあ。(敦賀市立博物館蔵)

そしてまたラストは応挙と盧雪の萌え犬です!
円山応挙《時雨狗子図》は雨の中、地面についた自分たちの足あとをみつめ笑っているような2匹の子犬たち。表情がなんとも愛らしく、見ているとこちらまで笑顔になれるようです。

長沢蘆雪《紅葉狗子図》前期は《狗子蓮華図》で春の図、こちらは紅葉したモミジを上部に配した、秋の様子ですね。モミジの描き方も自然で上手い。右下には盧雪が得意とした雀が一羽います。

館蔵、他館から借りたもの、個人蔵、前後期あわせ全166点、大変見ごたえがありました。動物モチーフ好きですし。
来年の春の江戸絵画祭りはどんな展示になるでしょうか?


【2015/05/04 21:00】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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