スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
東京都美術館〜世紀の日本画〜
東京都美術館にて開催、日本美術院再興100年特別展〜世紀の日本画〜に行ってきました。
なんと前後期1ヶ月ずつで、総入替!(巻替含む)総展示点数120点!!
前期:1月25日(土)~2月25日(火)
後期:3月1日(土)~4月1日(火)
絶対混むだろうし、始まったらいてもたってもいられなくて、平日午後休みをとって行ってきました。(笑)
東京都美術館はこないだレストランに入ったのが初めてで、展示室内は今回が初めてだったので、館内の広さとかどんなもんか知らなかったのですが、地下1階から入って、1階、2階展示室まで回ったので、かなり見ごたえがありました。何しろ前期だけで60点を超える点数を展示しているのですから。

明治31年(1898)に岡倉天心によって創立された日本美術院は、大正初年には事実上の休止状態にありましたが、大正3年(1914)、横山大観が中心となって、天心の一周忌を期して再興されました。
この1914年の日本美術院再興からちょうど今年で100年、というわけで、「世紀の」日本画です。
その記念展にふさわしく、名だたる画家の代表作がこれでもかこれでもかと展示されています。
これは日本画好きならぜひ行っておくべきでしょう!(^O^)

平日の午後3時半頃の入りでしたが、混んでいるというほどでもなく、1時間半ほどかけてじっくりと見ることができました。


スポンサーサイト
【2014/01/28 23:06】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
トーハク常設展〜新春特別公開〜
クリーブランド美術館展、人間国宝展をまわったらもう疲れ果てて、平成館1階であんみつ食べて一休み。

本日の目的もういっこ、本館国宝室にて新春特別公開の国宝《松林図屏風》(長谷川等伯)です!
松林図屏風
1月2日~1月26日の公開。
もちろん、2010年2月〜3月にトーハクで開催された「長谷川等伯展」にも当屏風は展示されていました。
しかし、私はその3月は残業100時間で行く暇がなく、夫は行ったものの、日曜美術館でやった後だったので、激混みで、全然ちゃんと見られなかったとか。

国宝室には腰掛けが置かれ、皆そのあたりで遠巻きに鑑賞していました。
雨に打たれているのでしょうか?この湿り気、幽玄。華美なところはないけれども、じっと見ていたい素晴らしさ。

つくづく、4年前の長谷川等伯展に始まってすぐに脚を運ばなかったことが悔やまれる;

その後は、2階をぐるりと見て回り、へとへとに疲れました。
1階の、近代日本画などを展示している15~19室は閉まっていました。4月14日まで、リニューアルのため閉室だそうです。

羊
まだ日のあるうちにトーハクを後にしました。
あれ?本館前に羊?2頭いました。根津美術館にも五島美術館にもいたし。流行ってるのかしら・・・未年は来年だけど。


トーハクにてチラシをゲット。嬉しいニュース。
菱田春草展
「菱田春草展」@東京国立近代美術館にて2014年9月23日〜11月3日開催。
今年は個々の画家の回顧展は少ないのかな〜と思ってましたが。
36歳の若さで早世した画家。しかし本展では100点を超える作品を集めるそう。
山種美術館で目にしたり、横山大観との絡みでよく登場したりしてて、その作風は気になっていたので、ぜひ行かねば!


【2014/01/19 23:33】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
トーハク〜人間国宝展〜
続いて、トーハク平成館2階にて展示の、「人間国宝展」に入りました。
クリーブランド美術館展の後で、時間が混む時間だったからか、工芸品は屏風などより小さく覗き込むような形のものも多かったせいか、こちらのほうが混雑していました。

陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の各分野で多くの人間国宝を育ててきた「日本伝統工芸展」の60回記念として開催された本展では、全物故作家の作品約100件を展示。さらに古代から、中世、近世へと連綿と伝えられてきた国宝や重要文化財を含む工芸品約40件を向き合わせて展示するという、かなり見ごたえのある展示となっていました。途中で疲れた・・・

刀剣も多く展示されていました。刀は現在実用しないものの、博物館などで美術品として所蔵する刀剣は数多くあるわけで、その刀剣の美しさを維持するためには、研ぎ師はなくてはならないものだよなあ・・・

着物は漆工や陶磁器に比べると大きいので、よく見ることができました。もっと、友禅とか織物とか型絵染とか紬とか、着物の知識があれば、深く見ることができるんでしょうけど・・・まだ私にとっては知識不足だわ。(汗)

我々にとって圧巻だったのは、やはり陶芸品。荒川豊蔵の志野茶碗とともに、重文の志野茶碗 銘 広沢が見られました。志野茶碗の名品を持ってみたいものです。。
そして一番胸キュンだったのは、北宋時代の《白磁刻花蓮花文皿》、中国南宋時代の《青磁下蕪形瓶》(国宝!)を見られたことですね!!いや〜来た甲斐がありました。

漆工についても、平安時代の《片輪車蒔絵螺鈿手箱》(国宝)は技術といい、片輪車の一部に螺鈿を施すデザイン性といい、もう素晴らしい。平安時代にしてこのクオリティ。素晴らしい。
近現代作では、松田権六《赤とんぼ蒔絵箱》(昭和44年)、金森映井智《象嵌六方花生》が良かったです。全面に装飾を施しすぎないシンプルさがいいです。

最後の部屋は、広がる伝統の可能性ということで、伝統的な「わざ」をベースとした、より個性や創造性の強い作品が展示されていました。
これが全然興味ねえ・・・
現代アートっぽいのがいけないのかしら。
例えば、《王蜂蒔絵飾箱》は、漆塗りや、蓋の螺鈿の装飾は良いんですけど、側面に施された大きな女王蜂が、グロ・・というか、あれがなければいいのに、と思わずにはいられないのです。
そして、その蜂を見て、「これなんだっけ?蝉?」と言ってたおばあさんがいて、苦笑してしまいました。。

工芸品は、伝統の技術の高さはわかるけれども、個人的な好みがわかれますなあ・・・
私と夫のこういった陶芸や工芸品の好みはほぼ一致しているのですが、(やや私の方が許容範囲が広め)それは奇跡的なことだと思います。
博物館や美術館に収蔵されるような工芸品は、技術(わざ)の粋を極めた華麗な作品であるので、地味めで侘びた感じを好む我々にはちょっとずれたところがあるのかも、と思いました。


平成館1階では、特集陳列〜人間国宝の現在〜ということで、現在を生きる人間国宝53名の作品が展示されています。
特別展のチケットがなくとも、ここは常設展の入館料で見ることができます。
紬織の志村ふくみさんの紬織着物「湖北残雪」がありました。この方の織物はとても好きで、もっと見てみたいです。


この後さらに、トーハク本館の常設展を見た後、帰りがけに渋谷黒田陶苑で、つい、深見陶治さんの青白磁徳利を買ってしまいました。一目惚れでした。
またあらためて紹介したいと思います。


【2014/01/19 22:38】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
トーハク〜クリーブランド美術館展〜
東京国立博物館(トーハク)にて開催〜クリーブランド美術館展〜に行ってきました。
1月15日からの開催でしたが、早く来ないとヤバいと思ったんですよね。

チケットは、日本美術の祭典と称した、トーハクの「クリーブランド」「人間国宝」展と東京都美術館の「世紀の日本画」がセットになった前売りを買っておきました。ファミマのファミポートで購入したら、手数料かからなかったよ!
トーハクの平成館2階で、各展入場前に、このような豪華チケット綴りに引き換えてもらえます。
三展共通チケット

日曜の13時くらいに入ったのですが、クリーブランド美術館展は激混みではありませんでした。

入るといきなり伊年印の《雷神図屏風》がお目見えです。(「伊年」印とは俵屋宗達の工房で描かれたことを表す)かなりアクの強い雷神の顔、どこかユーモラスです。対する風神図もあったのだろうか?

第一章は「神・仏・人」。平安時代〜室町時代に描かれた仏画も多く、よく残っていたものだと思います。
室町時代に描かれた《福富草子絵巻》。サントリー美術館でのお伽草子展でも目にしましたが、いくつか作られたうちの、版違いでしょう。放屁の術により福富の織部は長者となるが、それをうらやんだ隣家の男がまねをして大失敗する、というストーリーで、一度見たら忘れられない。(笑)今回は、隣家の男がまねをしたが失敗し、金を受け取れず家に帰ってくるところで、それを見た妻が、成功したのだと早とちりして、家にあるぼろい服など不要だから燃やしてしまうというところだった。この後のストーリーでは、失敗したことを知った妻が怒って夫を踏みつけたり、福富を逆恨みして殴りに行ったりするらしい。アナーキーすぎる

あとは江戸時代の人物画。渡辺華山の《大空武左衛門像》は221cmもある武士の絵(実物大?)には、こんな絵もあるのかとびっくりしました。
また、河鍋暁斎の《地獄太夫図》は、背景や人物の顔は色調を抑えた代わりに、着物の柄が赤や黒でカラフルに細かく描かれ、毒々しくも美しく、見入ってしまいました。

第二章「花鳥風月」では雪村周継《龍虎図屏風》。水墨画で、右隻に龍、左隻に虎を描く。龍は風渦巻く中にいて、顔がなんか人みたい。虎は風雨うちつける中に座っていて、丸い目がなんだかユーモラス。
《松に椿・竹に朝顔図屏風》伝海北友松、桃山〜江戸時代初期に活躍したこの絵師は初めて目にしたけれども、大胆な余白、水墨画の筆致に驚き。狩野探幽の《叭々鳥・小禽図屏風》を思い出しました。

第三章「山水」。曽我蕭白《蘭亭曲水図》などがありました。様々な画風で驚くような絵を描いた曽我蕭白ですが、ここでは中国の伝統的な山水画風の表現を見せています。

第四章「物語世界」。伊勢物語を題材にしたものなど。《禊図》の構図は何度か目にしたことがある。伊勢物語大人気。
渡辺始興の《燕子花図屏風》の燕子花もよく琳派の屏風でも目にするものだが、花や葉の根元まで描かず、上の方だけ描くところがユニークで、水没しているようにも、霧がかかっているようにも見える。

クリーブランド美術館の紹介ということで、近代西洋画、アンリ・ルソーやモネ、ピカソ、モリゾといった名画も来ていましたが、西洋画に興味なくて申し訳ない・・・(^^;;

続いて、人間国宝展にまいります。


ちなみに、本日は上野で長丁場となるので、お昼は東京都美術館の館内にあるフレンチレストラン、IVORYでとりました。
ローストビーフ
コースメニューで「IVORY特製ローストビーフ グレービーソース フォアグラときのこのソテー添え」をいただきました。席の目の前まで来て肉の塊から切り分けてくれる。あっさりステーキといったかんじで、大満足でした。パンも三種食べたがおいしかった。
あまり混んでおらず、子ども連れもおらず、ゆっくり落ち着いた雰囲気だったのも○。また利用したいです。
でも、特別展「世紀の日本画」が始まったら混みそうだな・・・


【2014/01/19 21:49】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
五島美術館〜茶道具取合せ展〜
五島美術館にて開催の茶道具取合せ展に行ってきました。

重要文化財《古伊賀水指 銘破袋》と《鼠志野茶碗 銘峯紅葉》がそろって見られるとは、新春から縁起がええのう!

茶道具取合せということで、五島美術館館蔵の茶道具、例えば徳利と盃、などのように、とりあわせて展示されていました。
それにしても、激シブです。
あっ、伝牧谿筆の叭々鳥図は1月21日〜2月16日の展示じゃないか・・・(汗)

展示室2は袱紗、名物裂(茶入を包んでいる織物)などさらに激シブでございました。

展示室2の前に、映画「利休にたずねよ」の紹介がありましたが、ちょっと気になってたんですが、もう公開後1ヶ月くらい経っているので、だいぶ公開中の映画館が少なくなってきました。行けるかしら・・・
キョウリュウジャー映画も行かないといけないし・・・


お昼は、白金高輪のマヌエル・シェラスケリアでポルトガル料理をいただきました。
マヌエル海の幸のカタプラーナ 。
本当は、ハンガリー料理を食べに行こうと、白金高輪で降りたんですが、休みで・・・近くにマヌエルがあってよかったです。
マヌエルは渋谷店と丸の内店には行ったことあったんですが、高輪店は初めてでした。でも炭火焼だし、接客もいいし、何食べてもおいしいし、ここはかなりレベルが高いと思いました!

【2014/01/13 22:11】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
泉屋博古館分館〜木島櫻谷〜
横浜美術館から移動してきました。本日ははしごです。
みなとみらい→六本木一丁目の移動は45分くらいでしたが。
六本木一丁目駅から、神谷町の方に移動して遅い昼食をとったら、距離は1kmもないのに、坂が多くてけっこう大変でした。
ダイエットダイエット。。

やってきたのは泉屋博古館分館。本館は京都にあります。木島櫻谷展、11月の京都旅行時に行こうと思っていたのですが、時間がなくて断念。東京に巡回するのを待ってました。
木島櫻谷展

15時前でしたが、開催二日目にもかかわらず、けっこうお客がいました。
おおよそ自力では見にきそうもない若者たちが、熱心にメモをとりながら見ていた。専門学校等の課題で出たんだろうか?

木島櫻谷(1877-1938)は京都画壇で活躍した近代日本画家。円山四条派の流れをくむ今尾景年に学び、写実的な動物画や自然画を描いた。
京都といえば、私の好きな竹内栖鳳ですが、竹内栖鳳(1864-1942)の弟子でもなく、同門でもなく、(栖鳳は幸野楳嶺に学んだ)同じ京都でありながら、私は木島櫻谷を見るのはこれが初めて。
というか近代日本画に興味を持ったのもごく最近なんだけど。(^^;;

展示室は二つ。
展示室1は動物画など。
《咆哮》は写実的に、勢いよく虎を描く。竹内栖鳳の虎を彷彿とさせるが、櫻谷は既に25歳でこれを描いていたというから驚き・・・!

一番奥に、《寒月》がありました。積雪の竹林の中をこちらに歩んでくるキツネが一匹。水墨画というより、モノクロ写真の質感のよう。不思議で新しいモノクロームの世界。屏風の前に立つと、まさにその丘に立っているみたいな遠近感があり、しばらくたたずんで見ていました。

《和楽》は二頭の牛を中心に、農家の人々の営みを描く。牛のまなざしがやさしい。人物が多いのでちょっとごちゃごちゃしているかな。もうちょっと余白があってもいいかも。

展示室2は四季の屏風を展示。
梅、山桜、燕子、秋草、菊花などの屏風は、住友財閥が依頼したもの。
動物画に比べると、ぼかしがなくて色がはっきりした印象。菊が良かったかな。配置が琳派的で。

孫のために作った嫁入り衣装の白無垢の打掛に金泥で梅を描いた《白羽二重地金銀彩梅樹模様打掛》がシンプルでよかった。
展示室2の入口に、櫻谷が孫(男の子、女の子)と一緒に衣笠村の庭で遊ぶ映像(昭和5年!)ありましたが、その女の子がかわいかったです。

櫻谷は晩年は京都の衣笠村に移り住み、浮き世を離れ、漢籍や詩文に親しむ画三昧の、半隠遁生活を送ったそうです。その邸宅は櫻谷の死後、櫻谷文庫として設立し、建物や作品を保存、収蔵しています。

絵についてる解説文が、通常の美術館のに比べて、櫻谷を褒めたたえる調になっているのが少し気になりました。住友財閥が評価してたんだよ!っていう、ちょっと自慢気?

実はこの展示入替は4期制になっている。
1:1月11日〜19日
2:1月21日〜26日
3:1月28日〜2月9日
4:2月11日〜16日
全部見るには、1+3か、2+4の時期に行けばよい。第3期にまた行かなきゃ。
ちなみに《寒月》は1/4期の展示です。


泉屋博古館分館の向かいには、スウェーデン大使館があります。
スウェーデン大使館
赤い門がまぶしい。(笑)

【2014/01/12 23:05】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
横浜美術館〜コレクション展〜
横浜美術館の下村観山展を見た後、コレクション展(常設展)を見てきました。

ともだちアーティスト1〜6と称して、収蔵作品でつづる芸術家の交友関係をテーマに展示していました。
1〜6のうち、私が見るのは5「美人画の作家たちと赤曜会」だけでしたけどね。
上村松園や鏑木清方の美人画が見られました。
「西の松園、東の清方」と言われた二人の美人画家ですが、年も三歳違いで、良きライバル関係だったらしいです。
松園、清方を撮ったポートレイト(白黒の写真)もあっておもしろかったです。


【2014/01/12 22:30】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
横浜美術館〜下村観山〜
横浜美術館にて開催、生誕140年記念下村観山展に行ってきました。

早起きして、開館の10時入りめざそうと思ったんですけど・・・
家から駅に向かう途中の公園で、小学生が氷の貼った池にボールを落としちゃって、たぐり寄せる枝を捜したりしてたんで、遅くなっちゃったわよ。。
結局、美術館に着いたの11時すぎでした。

下村観山展

下村観山展のチラシを手にした時、「これは行こう!」と思ってたんですけど、先日の横山大観展をみて、あんまり横山大観好みじゃなかったんで、お友達(同じ東京美術学校一期生)ということで、行きたさが失速してたんですよね。遠いし、夫も忙しいし。
しかし、自分のブログの2013年美術館まとめをしていた際、「下村観山作品はもっとみてみたい」と、昨年の自分が書いていたのをみて、こりゃ過去の自分の希望はかなえておかないと。夫は都合がつかないしあまり優先度が高くないようでしたので、一人で行くことにしました。

この展示は前後期入替があり、前期は2013年12月7日〜 2014年1月8日、後期は2014年1月10日〜 2月11日となっていました。あんまり考えていなかったんで、今日は後期が始まったばかりのタイミングでした。
ほぼ全作品を見るには、最初の2週間と、最後の2週間のうちにそれぞれ行かないと行けないんですね。。

館内は、横山大観展のときより全然すいていました。

第一章〜狩野派の修行〜
下村観山(1873年〜1930年)は、代々紀州藩に仕える能楽師の家(和歌山)に生まれた。幕藩体制の崩壊によって家禄を失った一家は、観山8歳のときに上京した。
観山ははじめ藤島常興、そして狩野芳崖、橋本雅邦に師事して日本画を学んだ。
第一章は1883年〜1884年の狩野派チックな水墨画(模写)からはじまるんですが、これが既にうまい。10歳〜12歳ですよ!!なんとなくつたない線ながら、強弱をつけた輪郭線、墨の濃淡、細かい筆致など、十代前半ながら、既に並々ならぬ才能を表しています。
16歳頃作の《鎌倉武士》は、なんかマンガチックで、武士の顔がスーパーマリオみたいでしたね。(笑)

第二章〜東京美術学校から初期日本美術院〜
明治22年に東京美術学校が開校すると、観山は大観らとともに第一期生として入学した。そして翌年校長として着任した岡倉天心と出会う。
この東京美術学校時代、やまと絵の研究にも勤しんだ観山。淡く上品な色彩や繊細な筆致に磨きがかかったようです。
この第二章と、第三章あたりの絵がとても好みでした。
卒業制作の《熊野観花》の画稿はありましたが、完成品は1月15日以降の展示でした。完成品見たかったなあ。

《雨の芭蕉》は芭蕉の葉のカーブとはっきりした輪郭が、なんだかアールヌーボーのようで面白かった。

人物が多く出てくる絵が多かった。でもやっぱり私は動物と草花のモチーフの絵が好きですね。
《春日野》は大胆にたれさがる藤の花房、その下に座ってまどろむ鹿三頭を描く。セピア調のごく淡い色彩。それにしても花房が長い!(藤の花、写真撮るとき、花房が長いと、下の方が開花する前に、上の方が枯れてきちゃうのよね)。
ポストカード買っちゃった。
下村観山展

さらに《春秋鹿図》屏風。左隻の下半分に藤袴?の白い花を波のように埋め尽くし、その上方に座る2頭の鹿を描き、右隻は松の大木から垂れ下がる藤、その下に3頭の鹿を描く。左隻の花には圧倒され、右隻の藤は、《春日野》よりも余白を多くした構図で、落ち着いて眺められる。藤の花をよく見ると、鮮やかに色がつけられている。観山はよく藤の花描くね。

《浜菊》や《猫牡丹》。動物や草花を描くのが上手い画家は好きです。

第三章〜ヨーロッパ留学と文展〜
観山は東京美術学校の教授に着いた後、明治36年から2年間、イギリス留学をした。渡欧中に、西洋画の研究を行った。
ラファエロの《椅子の聖母》の模写など見事である。元は油絵であるものを、絹地に水彩画料で描いたものだから、ピカピカはしていないが、ビロードのような服の質感など、ものすごい再現力だ。この油絵の模写は面白かった。

この西洋画の研究は日本画表現にも影響を与えたようで、《木の間の秋》屏風の植物の線描は琳派的であるが、雑木林の遠近感の表現や、金地で蔦(葛?)の濃い緑の葉に金色の葉脈をあしらったり、今までのやまと絵の淡い色彩表現とは違った感じを受けた。
留学したからといって、油絵具を使ったり、印象派やキュビズムっぽい絵を描き始めるんじゃなくて、あくまでも日本画に西洋のエッセンスを取り入れ、自分の日本画を作り上げていることに感心する。

チラシやポスターや図録の表紙にあしらわれている《小倉山》も色彩表現が美しい屏風でした。右隻はちょっとごちゃっとして見えるけど大観よりはまし。紅葉を一枚一枚丁寧に描いてあり、またその葉に赤系だけでなく、グレーや白が使われているのが美しさを際立てている。透明感があるんだな。大観みたいにどぎつい赤を使ったりしないし。

第四章〜再興日本美術院〜
このへんの、大きな画面に、大きく人物を描いた絵に、急に興味を失う(好みではない)。私、人物画が好きじゃないのかしら・・・(汗)人物を小さくして、景観を主題に描いた絵はいいと思うんだけど。
大正2年(1913年)、岡倉天心死去。それ以後に描いた人物(高士、隠者)の顔が皆、天心似になっている!どんだけ天心リスペクトしてるんだ。
本当にこの辺の絵は、中国の故事にのっとった画題ばかりで、先日見た横山大観展を思い出す。
《竹林七賢》は良かったですけどね。

《弱法師》の屏風は12月20日までの展示だったので見られませんでした。金屏風に梅の木の表現が琳派っぽくて、見たかったなと、後で図録を見ながら後悔。

最後は色彩豊かな仏画が多く展示されていました。モナリザ顔の魚藍観音、きもい・・・

晩年は宋元画に傾倒していたという観山、余白をたっぷりとったすっきりした構図の《竹の子》を残して57歳の生涯をとじます。《竹の子》の展示は前期で終わっていて、私が見たのは《淡竹》でしたが・・・

常に研究心をもち、様々な技法や表現を巧みに使い、自らの画風を作り上げて行った観山、もっと作品を見てみたかったです。

結論:横山大観より全然好きでした。


【2014/01/12 22:00】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
Dark Tranquillity Live DVD
今年の年末年始休みは多くのサラリーマンと同じ、12月28日〜1月5日の9連休です。
まとまった休みのおかげで、メタル関係の執筆も捗ります。
いつもの土日程度の休みじゃ、掃除して出かけて終しまいなので、書こうと思っても取りかかることすらできないんですよね。
といいつつ、休み最終日になってしまいました・・・(;_;)

Dark TranquillityのライブDVDの紹介をいたします。

誰か読むのか、ってほど長いですが、いいの、未来の自分が見るから。


【2014/01/05 18:11】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
三井記念美術館〜楽茶碗と新春の「雪松図」〜
連日美術館初もうで、本日は三井記念美術館楽茶碗と新春の「雪松図」〜に行ってきました。
こちらも、2014年年明けは本日が初日。
まあ、展示自体は12月4日からやってるんですけどね。
先日、めでたく三館めぐり達成した記念の招待券を使いました。

展示室1〜3(如庵)では、茶碗や茶道具の名品の数々を展示。
粉引茶碗《三好粉引》の素朴な地に出たくさび形の模様(釉をかけ残した部分)が好きです。(^^)v

展示室4では円山応挙《雪松図屏風》(国宝)を一番奥に展示。墨と金泥のみで描く雪をかぶった松。いや、厳密に言うと雪は描いてないってところがスゴい。初めて見るわけではないけど、何度見ても美しい、正月にふさわしい屏風。
ここには応挙や狩野派の江戸時代の絵画を展示。《郭子儀祝賀図》の掛け軸は三井家が応挙に依頼して描いてもらったとか・・・さすが、江戸時代に呉服商で財を成した三井家・・・

展示室5からは楽家の楽茶碗を歴代順に紹介ッッ!
初代長次郎の《黒楽茶碗 銘俊寛》、三代道入の《赤楽茶碗 銘鵺》を筆頭に、これだけの楽茶碗を所有するとは・・・
茶碗によって、道入(ノンコウ)のように光沢の強いもの、また初代のように光沢が少なく渋みがあるものがあり、興味深い。
個人的には、十二代弘入の茶碗があってよかったです。
常慶と、早世した八代得入以外の茶碗は全てありました。
もちろん最後は当代(十五代)の楽吉左衛門さんの茶碗二つを展示。当代の作行きは、飲み口の切り口とか、かなり光悦風ですね。
樂家歴代(樂美術館のページ)

最後の展示室7は、半分が上記の楽茶碗の展示、半分が紀州御庭焼(三井高祐の作陶)の展示となっていました。


昼過ぎに見終わりましたので、銀座に出てナタラジでインドカレーを食べました。
ナタラジのカレー
上から、キノコと大豆グルテン入りカレー、チーズ入りトマトカレー、野菜カレー。
なんと、ここのカレー、肉を使ってないんです。
タンドーリチキンがない代わりに、大豆グルテンでできているナタラジティッカが美味です。

銀座4丁目
銀座四丁目は快晴でした。

【2014/01/04 23:30】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2013美術展年間ベスト/2014年美術展予定
2013年に行った美術展、数えてみたら45件ありました。(前期/後期行ってるものはそれぞれカウント、特別展・常設展それぞれカウント)
ほぼ週一で行ってた。一日に2カ所はしごもよくやってたけど。

年間ベスト5を選ぶとしたら、
・竹内栖鳳(国立近代美術館京都市美術館
川合玉堂(山種美術館)
プライス・コレクション(福島市県立美術館)
ファインバーグ・コレクション(江戸東京博物館)
百花繚乱(山種美術館)

あと、千葉市美術館の「琳派・若冲と花鳥風月」や府中市美術館の「かわいい江戸絵画」、トーハク秋の特別公開で酒井抱一の《夏秋草図屏風》《四季花鳥図巻》見まくりだったことでしょうか。

2013年はメタル充だけでなく美術充でありましたな。
それにしても、見事に日本画/江戸絵画ばかり・・・

---------------------------------------------------------------------
2014年の予定は?
2014年はトーハクがやばいです

東京国立博物館
クリーブランド美術館展(1月15日〜2月23日)
人間国宝展(1月15日〜2月23日)
さらに1月2日〜26日は「博物館に初もうで」と称して、長谷川等伯の国宝《松林図屏風》を公開。
栄西と建仁寺(3月25日〜5月18日)
なんと、俵屋宗達と尾形光琳の《風神雷神図屏風》を同時に見られるチャンス!
キトラ古墳壁画(4月22日〜5月18日)
修復中のキトラ古墳壁画が奈良県明日香村以外で公開されるのは、これが最初で最後でしょう!
台北 國立故宮博物院(6月24日〜9月15日)白菜!
日本国宝展(10月15日〜12月7日)
2014年のトーハクは多分皆勤でしょうね。いずれも、日曜美術館で取り上げるであろう人気の特別展が目白押しなので、始まったらすぐに行かないとヤバいです。

・東京都美術館「世紀の日本画」(1月25日〜4月1日)
前期1月25日〜2月25日、後期3月1日〜4月1日。前後期総入替なので注意。
「日本美術の祭典」と称して、トーハクでのクリーブランド美術館展、人間国宝展との三展めぐりチケットも発売。一日に三館まわるのは見ごたえありすぎてしんどいでしょうね。スケジューリングが重要。

・サントリー美術館「伊万里」(1月25日〜3月16日)
金襴手はあまり好きじゃないですけど〜、青い染付けの焼きものは好き。チラシの質感が美しい。

・泉屋博古館分館「木島櫻谷」(1月11日〜2月16日)
京都で昨年10月〜12月までやってて、行きたいな〜と思ってたら、東京に巡回してきてくれたので。日曜美術館アートシーンでも紹介されたらしい。

・府中市美術館「江戸絵画の19世紀」(3月21日〜5月6日)
府中市美術館はいつもこの時期に江戸絵画をやるよね・・・

・千葉市美術館「光琳を慕う〜中村芳中」(4月8日〜5月11日)
千葉市美術館のウェブサイトにはまだ情報出てませんが、Facebookページができてました。(笑)たらしこみ愛。

・横浜美術館「下村観山」(前期12月7日〜2014年1月8日、後期1月10日〜2月11日)
どうしようかなあと思ってたんですが、自分のブログ見返してたら、「下村観山作品もっと見たい」と言ってたので。(笑)大観より好みだと思うの。前期展示終わっちゃいますね。(汗)

・板橋区立美術館「狩野探幽三兄弟」(2月22日〜3月30日)
出光美術館「お江戸の狩野派」で大活躍だった狩野探幽三兄弟をさらに見られるチャンスです。板橋区立美術館、行ったことないのよね。

あとは、山種美術館にも毎回行くと思うの。今年は、誰の回顧展というわけじゃなくて、全てテーマ展なのね。


【2014/01/04 19:11】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
山種美術館〜Kawaii日本美術〜
美術館に初もうでってわけで、山種美術館の特別展、本日から開催、Kawaii日本美術〜若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで〜に行ってきました。
先着100名にプチギフト、そのうち先着14名にはスペシャルギフトをプレゼントとFBに載ってたので、それを狙って、開館の10時前に並んでたんですけど、結論から申しますと、チケット持って入場のところで先着なので、前売りチケット持ってないとだめでしたね。
プチギフトのポスカはもらえました。夫のとだから2つ。伝:長沢蘆雪の《唐子遊び図》。
山種美術館
チケット持ってる人と持ってない人で列分かれるところでちょっとゴタゴタした。すみませんでした。
行列きらい・・・(-_-;;

山崎館長が着物姿でお出迎えしてくださいました。お美しい・・・
夫も山崎館長に会えたことをとても喜んでいました。

このKawaii展はチラシを手にした時から楽しみにしていた展示でして。中でも注目の、伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》は2月4日〜3月2日の展示です。もう一度行かねば・・・

第1章 描かれた子ども〜人物の中のKawaii〜
先ほど貰ったポスカの《唐子遊び図》も展示中です。柴田是真や上村松園の掛け軸もあり。
川端龍子《百子図》は真ん中にインドから連れてこられた象を描き、周囲を女の子や男の子が取り囲む。大きくて丸い画面が面白い。日本画というか、絵本の挿絵みたいな画風がユニークでした。

第2章 生きもの大集合〜動物の中のKawaii〜
人物画より好きな動物画!
もちろん竹内栖鳳やその門弟たちの作品も多くありました。
様々な画家たちが様々な視点、筆致で、動物たちの姿を描き出しています。
うさぎや犬など、モチーフごとにまとめられているので見比べるのも面白い。
印象に残ったのは山口華楊《生》《木精》。画面は大きく西洋画のような雰囲気であるが、《生》は生まれたての子牛の、《木精》は木の根にとまる木菟の、こちらに向ける目が真摯で印象的である。
竹内栖鳳の《緑池》の蛙もいいし、牧進《明り障子》の雀も好きな作品です。

第3章 小さい・ほのぼの・ユーモラス〜Kawaiiってなに?〜
竹内栖鳳の《干柿》は何度見ても、欲しい・・・
第二展示室は昭和に入っての、熊谷守一や谷内六郎の作など。
コケティッシュなのはあまり興味ない・・・

見終わって、まだ11時すぎだったので、カフェには入らず、特製和菓子をテイクアウトすることにしました。
山種美術館
おうち茶席です。(^^)
お菓子は伊藤若冲《伏見人形図》をモチーフにした「初夢」。

山種美術館
夫は守屋多々志《波乗り兎》をモチーフにした「波とうさぎ」。

【2014/01/03 22:27】 | 美術館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ライブ予定(2014.3.18 DARK TRANQUILLITY)
2014年ライブ参戦予定、第三弾はDark Tranquillity!

Dark Tranquillity 2014
2014/3/18 (Tue) TSUTAYA O-EAST
2014/3/19 (Wed) Nagoya CLUB QUATTRO
2014/3/20 (Thu) Umeda CLUB QUATTRO

もちろん3月18日の東京公演に参戦です!
3月じゃなかったら、火水木じゃなかったら、名阪おっかけて行くのに!!(><)
渋谷O-EastはTSUTAYA O-Eastに改称したんだよね。
昨年のKamelotライブで入りましたが、後ろの方に段差もあって、広くて見やすくて禁煙でよい会場だと思います。キャパ1300人。

【2014/01/02 18:42】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
謹賀新年
初日の出2014
初春のお慶びを申し上げます。
今年もよろしくお願いいたします。
     2014年 元旦

毎年お盆と正月は山形に帰省して過ごしておりましたが、2ヶ月前に旦那の実家が町内に引っ越してきたので、もう二度と山形で年越しすることはありません。楽です。(雪がないのは)

2014年は3月までに来日ライブ参戦予定が3本、メタル充の幕開けとなりそうです。
新譜は、豊富だった2013年よりは少なさそうですが、Septicflesh、Solution.45、Scar Symmetryあたりが出すとか。Derdianも既に新曲のレコーディング開始しているとか!?
Snowy ShawがライブDVD出すと言ってたのでそちらも楽しみです♪

4月には職場を異動するので、通勤メタルの時間がだいぶ少なくなりそうです。
この2年間は本当にメタル充だったので、そろそろ私も身を固めろということかね。。(-.-;;

【2014/01/01 14:52】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。